ナノシロキサンとは?
ナノシロキサン(nanosiloxane)とは、シロキサン(Si–O–Si)結合を基本骨格に持つ無機ポリマーまたはオリゴマーのうち、分子レベルで精密に構造が制御されたナノサイズの化合物を指します。
当社では、側鎖に反応性アミノ基(アンモニウム基)やカルボキシ基を有する機能性ナノシロキサンを開発しており、用途に応じた分子設計が可能です。
主な構造タイプ
■ ラダー状ポリシルセスキオキサン(Ladder-PSQ)
- 剛直なはしご状の一次元高分子構造
- 優れた熱安定性を有する
- 成膜性に優れる
- 側鎖にアンモニウム基やカルボキシ基を有するタイプは親水性を示す
■ かご型(多面体)オリゴシルセスキオキサン(POSS)
- 多面体構造を持つオリゴマー
- 高い熱安定性を有する
- 良好な溶解性を示す
- 有機ポリマーとのハイブリッド材料に適する
■ 直鎖状ポリシロキサン(Linear Polysiloxane)
- 柔軟な一次元鎖状構造
- 低ガラス転移温度
- 側鎖にアンモニウム基を有するタイプは、各種機能性官能基の導入が容易
■ 環状テトラシロキサン(Cyclic Tetrasiloxane)
- Si₄O₄の8員環を基本とする環状オリゴマー
- 側鎖にアンモニウム基を有するタイプは、各種機能性官能基の導入が容易
特徴・利点
■ 分子レベルで構造が確定しているため、物性の再現性および予測性に優れる
■ 無機骨格に多様な有機官能基を導入可能で、機能設計の自由度が高い
■ 優れた耐熱性・耐候性・高い透明性(膜成形による)、および機械強度(ハイブリッド化による)を兼ね備える
主な応用分野
■ 防曇ハードコーティング材料
■ 有機ポリマーとのハイブリッド材料
■ ナノフィラー、電解質、電子材料 など
一言でまとめると
ナノシロキサンとは、分子サイズで構造が精密に制御されたシロキサン系無機化合物であり、均一性と高機能性を兼ね備えた次世代材料です。